大山かよ子議員
坂戸市は、2024年度から市内全ての小中学校において水泳指導を民間業者に委託しました。市内の4施設のスイミングスクール施設に委託し、小学校12校、中学校7校、児童生徒約6,800人の水泳授業を行なってきました。
この背景には、小中学校のプール施設、設備の築年数が40年から50年以上経っているためです。
- 老朽化が進み、劣化した施設、設備の改修工事をするのに多額の維持管理費がかかる。
- 天候に左右され、猛暑による熱中症の恐れもあり、水泳授業の確保が難しくなっている。
- プール清掃や水質管理など教職員の負担も多く、働き方の改善も必須。
坂戸市の取り組みも、このような背景から民間施設の活用に足を踏み出したのです。
民間委託の現状は、
- バスや徒歩で10分〜20分程度で移動している。
- 年間に小学校は5回、中学校は4回の実施。1回につき2時間扱い。
- 実施前にはスイミングスクールと各学校側との入念な打ち合わせ、役割分担など明確にして実施。
- 児童生徒、教職員、保護者の反応は、前向きで、冬の寒い季節にも小中学5校が実施できたこと。
いのちを守る着衣泳の実施を
課題として、
- プロの指導員の高い技術を生かし、泳力向上のために力を注いでいるのですから、泳力調査を検証していくことも大切。
- 短い回数の中で着衣泳が実施できていないこと。小中学校の9年間の水泳指導の機会から、着衣泳を複数学年で実施していくべきです。
- 移動のための時間がとられるため入水、泳力時間の確保も課題です。
これらのことを質してきました。
これからは各学校に設置してあるプール施設、設備をどう生かしていくか、課題のひとつです。
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