教職員の労働環境は実に厳しい!

日本共産党坂戸市議団 新さかど

25年11月6日

2025年9月議会市政一般質問

大山かよ子議員

教職員の長時間勤務の実情は

 今、教職員の長時間労働もなかなか歯止めがかかりません。時間外勤務が常態化し、勤務時間内に休憩時間を取得することも厳しい状況です。業務内容も多岐にわたっているため定時には帰れません。本市における教職員の働き方の現状を質しました。

  • 勤務時間の状況把握について
  • 時間外業務の中身、増えている業務とは
  • 本来教職員がやるべき仕事とは
  • ストレス、悩み等での病休取得状況について
  • 「労働安全衛生管理体制の整備」について
  • 長時間労働の解消は、など。

長時間勤務の解消の取組は

 4年生以上の年間総授業時数は945時間。今では中学生と同じ1,015時間と大幅増です。1992年週5日制が実施され、教職員は週48時間分の内容を40時間の中でこなす内容と働き方です。

 労働時間が長いのは一人ひとりの教師の業務量が大幅に増えすぎた結果なのです。教職員の数を増やし、仕事の範囲を見直し、業務の負担軽減するしかないのです。教育課程も見直し、適正な内容にしなければ長時間労働の解消には繋がりません。教職員に余裕がなければ肝心の子どもの教育も充実しないのです。本市において長時間労働を解消するための取組を質しました。

教育委員会の主な答弁

【労働実態について】

 令和4〜6年の実施調査では長時間勤務職員は小学校では一定数減少、中学校では横ばい。減少しつつも、長時間勤務の教職員も一定数いる。時間外に行なっている業務として学年学級経営、生徒指導が多く、部活動に要することも多い。業務にやりがいはあるものの多忙であるのも事実である。

【解消の取組について】

  1. 校務支援システムを更新し校務のスリム化。
  2. 学校支援委員の配置
  3. 小学校で教科担任制を拡充
  4. 部活動の朝練習は大会前を除き廃止
  5. 部活動指導員等の外部人材を活用、負担軽減。
  6. 県採用の会計年度任用職員を活用、校内環境整備、印刷物、配布物対応等の軽減。他、保護者の理解を得ながらの時間外留守番電話の設定、ノー残業デー、定時退勤推奨ウイークの設定。PTA・学校応援団・学校運営協議会等地域の力を生かした働き方の改善に取り組んでいる。

一般質問を終えて

 教職員の労働環境はまだまだ厳しい実態があります。休憩時間も時間内には取れず過密労働です。働き方は異常な長時間労働です。奮闘している教職員の健康が心配です。本市の取組も努力は窺えるものの限界があり、十分な解決策にはなっていません。

 教職員を増やしたり、授業総数を減らしたり教職員自身がもっとゆとりをもって仕事ができる実効性のある環境にしていかなければならないと考えます。これからも引き続き取り上げ、注視していきます。

トップページへ  サイトマップ  ページの先頭へ  ひとつ前へ

坂戸市役所「日本共産党坂戸市議団」議員控え室 電話 049-283-1331(内線)629